実在のマフィア、ジョン・ゴッティとその息子の波乱に満ちた人生を描いた映画「ギャング・イン・ニューヨーク」。
伝説的な存在として語り継がれる一方、アメリカでは賛否両論を巻き起こしたこの作品、いったいどんな内容なのか気になる方も多いはずです。
この記事では、映画のあらすじ・ネタバレを含めた解説に加えて、視聴者としての感想や、U-NEXTでの無料視聴の方法についても紹介します。
「評価は低いけど観てみたい…」そんな方にも役立つ情報をまとめています。
映画「ギャング・イン・ニューヨーク」解説
2018年に公開されたアメリカ・カナダ合作の実録映画『ギャング・イン・ニューヨーク(原題:GOTTI)』は、ニューヨーク・マフィアの中でも特に有名な実在の人物、ジョン・ゴッティの生涯を描いています。
ジョン・トラボルタが主演を務めたことでも話題になりましたが、アメリカの批評サイト「Rotten Tomatoes」では支持率0%という厳しい評価を受けてしまい、ラジー賞にも複数ノミネートされるなど賛否両論を呼んだ作品です。
マフィアのボスとしての顔と、父としての顔――。
伝説的な犯罪者の“人間的な側面”にも焦点を当てている点が、この作品のユニークなポイントだと感じました。
犯罪映画ファンはもちろん、アメリカの司法やFBIとの関係に興味がある人には、なかなか見応えのある映画だと思います。
キャスト・スタッフ
- 監督:ケヴィン・コナリー
- ジョン・ゴッティ:ジョン・トラボルタ
- ジョン・ジョニー・ゴッティ:スペンサー・ロフランコ
- ヴィクトリア・ゴッティ(妻):ケリー・プレストン
- アニエロ・デラクローチェ:スティシー・キーチ
- アンジェロ・ルッジェーロ:プルイット・テイラー・ヴィンス
- フランク・デチッコ:クリス・マルケイ
- サミー・グラヴァーノ:ウィリアム・デメオ
映画「ギャング・イン・ニューヨーク」あらすじ・ネタバレ
映画はジョン・ゴッティ本人の視点から、自らの半生を回想する形で進んでいきます。
1970年代、ゴッティはニューヨークを拠点とするギャング組織「ガンビーノ一家」の一員として、組織内で着々と出世していきます。
殺しの指示を受ければ冷酷に実行し、刑務所にも入る。
その一方で、家庭では愛する妻ヴィクトリアや息子たちと過ごす時間を大切にしている姿が描かれます。
1977年に釈放されたあとは、家族と再会し、息子ジョニーを軍人に育てようとミリタリーアカデミーに入学させます。
しかし、ゴッティの犯罪報道をテレビで見たジョニーは、複雑な思いを抱きながら育っていきます。
ガンビーノ一家のボスへ
1980年、ゴッティの息子フランキーが交通事故で命を落とします。
この悲しみはゴッティ夫妻に深い傷を残しました。
報道によれば、事故の加害者とされる男性が行方不明となり、ゴッティが裏で手を回して報復したのではないかと噂されます。
1985年には、組織の最高指導者ポールに対する不満が高まり、ゴッティは仲間とともに暗殺を計画。
レストラン前でポールを銃撃し、見事に首謀者として成功させます。
その後、ガンビーノ家の新たなボスとして就任し、「ゴッドファーザー」の名で一躍有名人になりました。
権力の裏に潜む亀裂と裏切り
ボスになったことで、ライバル組織から命を狙われたり、内部の対立が激化したりと、ゴッティの周囲は常に緊迫した状況になります。
司法の追及も厳しくなり、いくつもの裁判を受けますが、次々と無罪判決を勝ち取り、“無敵のマフィア”として一種のカリスマ性を獲得していきました。
やがて息子ジョニーもギャングの世界に足を踏み入れ、父と同じ道を歩み始めます。
1988年にはガンビーノ家に加入し、ゴッティは「全米に組織を広げる」と語ります。
1990年にはジョニーが結婚。
家族でダンスを踊る場面は、犯罪者の顔とはまるで違う、優しい父の一面を見せてくれます。
ゴッティの転落、そしてジョニーの選択
しかし1992年、ポール殺害に関する裁判で、かつての仲間サミーが裏切り、証人として出廷。
ゴッティに不利な証言を行い、ついに有罪判決が下されます。
終身刑を言い渡されたゴッティですが、街の一部からは「正義の男」として支持され、判決に対する抗議デモまで起こるほどでした。
一方、ジョニーも逮捕され、裁判にかけられます。
母ヴィクトリアは刑務所で涙ながらに「なぜ息子をこの世界に入れたの」とゴッティに詰め寄ります。
ジョニーは「家族のもとに戻るために罪を認める」と父に告げ、当初は反対していたゴッティも最後にはその選択を受け入れます。
ここで、ふたりの人生の分かれ道が描かれます。
最後の別れ、そして父の死
2002年、ゴッティは服役中にガンを患い、病室で息を引き取ります。
死の間際まで政府への不信を口にするゴッティの姿は、最後まで信念を貫いた人物として印象的でした。
その後、ジョニーは複数の容疑で起訴され続け、母ヴィクトリアは法廷で暴言を吐くなど、ゴッティ家の苦悩が続きます。
しかし2009年、ジョニーはついに釈放され、家族との再会を果たします。
映画の最後、夜のニューヨークの街並みを背に、ジョン・ゴッティは「こんな男には二度と出会えないぞ」とカメラ目線で語り、物語は幕を閉じます。
映画「ギャング・イン・ニューヨーク」感想
映画「ギャング・イン・ニューヨーク」を観終わって最初に感じたのは、「これはちょっと好き嫌いがハッキリ分かれそうだな…」ということでした。
ジョン・トラボルタが演じるジョン・ゴッティは、実在のマフィアでありながらもカリスマ性があって、正直ちょっとかっこよく見えてしまう瞬間があるんですよね。でもそれが、この映画の最大の賛否ポイントだと思いました。つまり、「犯罪者なのに美化しすぎじゃない?」っていう、あの感じ。実際、アメリカの映画批評サイトでボロクソに叩かれているのも納得ではあります。
ただ、私としては、ジョン・ゴッティという人物の“家族を想う気持ち”を丁寧に描いていたところは意外とグッときた部分でした。冷酷なギャングである一方で、息子の将来を思って涙を流したり、妻との関係に苦悩したりする姿には、単なる悪人では片づけられない複雑さがありました。
そして、父ゴッティと息子ジョニーの関係性もこの映画の中でかなり重要な軸になっていて、いろいろな葛藤やすれ違いがリアルでした。親の背中を見て育った息子が同じ世界に足を踏み入れて、最後は「もうここから抜け出したい」と思うようになる――この流れって、実際のマフィア一家だからこその重みがありますよね。
正直、脚本や演出にツッコミたくなる部分も多かったです。たとえば場面転換が急だったり、説明不足で「え、なんでこうなったの?」って置いてけぼりになる瞬間もありました。あと、カメラワークや音楽の使い方も、ちょっと古臭く感じてしまうところがありましたね。
それでも個人的には、「この手の実話ものにありがちな“良いか悪いか”の単純なジャッジではなく、人間の矛盾や、愛と暴力が混ざり合う空気を描こうとしてるんだな」と思えるシーンもありました。ラストでゴッティが「こんな男には出会えないぞ」と言い切るシーンは、正直賛否あると思いますが、私には彼の“誇り”みたいなものがにじみ出ていて印象的でした。
映画としての完成度は確かに高いとは言いづらいです。でも、アメリカ社会の闇や家族の絆、人間の矛盾に興味がある人なら、一度観てみる価値はあると思います。エンタメとしてではなく、“ひとつの視点”として捉えると、意外と考えさせられる映画でした。
映画「ギャング・イン・ニューヨーク」無料視聴の方法
映画「ギャング・イン・ニューヨーク」を観ようと思ったとき、まず思ったのが「できれば無料で観られたらうれしいな」ってことでした。
正直、評価が低い映画って、お金払って観るのちょっと勇気いりますよね。
でも、どうしても気になったので、U-NEXTを使ってみることにしました。
U-NEXTって初回登録のときに、31日間の無料トライアルがあるんです。
その無料期間中に600円分のポイントももらえるので、新作やポイント作品も1本くらいなら余裕で観られる仕組みになっています。
実際、「ギャング・イン・ニューヨーク」はそのポイント対象だったので、もらったポイントで視聴できて、お金は一切かかりませんでした。
こういうの、地味にありがたいんですよね。
ちなみにU-NEXTって映画だけじゃなくて、ドラマとかアニメとか、雑誌も読み放題だし、わりと充実してるなって感じました。
自分はついでに、マフィアものが好きなので『ゴッドファーザー』とかもチェックして、結局けっこう楽しめました。
31日間あると、何作か気になるものまとめて観ちゃおうってなるので、映画好きな人にはおすすめです。
ただ、無料期間が終わると自動で有料会員に切り替わるので、継続しない場合はちゃんと解約のタイミングを見ておかないと、月額の2,189円が発生しちゃいます。
とはいえ、解約も簡単にできるし、「観たい映画が1本でもあるなら、まず無料で試してみる」くらいの感覚で使ってみてもいいと思います。
「ギャング・イン・ニューヨーク」が気になっているなら、U-NEXTの無料トライアルを使うのがいちばん気軽でお得だと思いました。
私は実際それで観たので、損した感じもなく、むしろ他の映画もついでに楽しめてラッキーでした。
まとめ
「ギャング・イン・ニューヨーク」は、ジョン・トラボルタが実在のギャングを演じたことで話題になった作品ですが、映画としての評価はかなり厳しいものになっています。
それでも、マフィアものや家族ドラマとしての側面、そしてアメリカ社会の裏側に興味がある人には、一見の価値があると感じました。
物語としての完成度よりも、実話ベースで描かれた“父と息子の絆”に注目して観るとまた違った印象を受けるかもしれません。
U-NEXTの無料トライアルを使えば、実質無料で観られるので、気になっていた方はこの機会にチェックしてみてください。
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