映画「ブラックベリー(原題:BlackBerry)」は、世界初のスマートフォンを生み出したカナダ企業リサーチ・イン・モーション(RIM)の実話を基にした作品です。
急成長から一気に転落していく姿を描いた本作は、スピード感あふれる展開とユーモアを交えつつも、成功と失敗の裏にある人間ドラマに迫ります。
スマホ時代の幕開けを知るうえで欠かせない作品であり、技術者たちの夢と挫折の物語でもあります。
映画「ブラックベリー」解説
- 【原題】BlackBerry
- 【製作年】2023年
- 【製作国】カナダ
- 【監督】マット・ジョンソン
- 【ジャンル】伝記・ドラマ
- 【題材】リサーチ・イン・モーション社(RIM)の盛衰とブラックベリー開発の実話
2000年代前半、ブラックベリーは「電話とメールを一台でできる」画期的な端末として、世界中のビジネスパーソンに愛用されました。
しかし、2007年にiPhoneが登場すると状況は一変。
気がつけば市場から姿を消し、敗者となってしまいます。
本作は、その栄光と転落をスリリングに描き出しています。
キャスト
- マイク・ラザリディス役:ジェイ・バルチェル
技術者肌で、キーボードやクリック音にまでこだわる創業者。陰キャ気質で経営には不向きだが、確かなエンジニアとしての情熱を持つ。 - ジム・バルシリー役:グレン・ハワートン
野心的なビジネスマン。リスクを恐れず、RIMを一気に成長させるが、強引さと短気な性格がやがて会社を揺るがす。 - ダグ・フレゲイン役:マット・ジョンソン
マイクの親友で共同創業者。自由奔放な性格で、会社のムードメーカー。方向性の違いで離脱するが、大金を手にすることに。 - そのほか出演:ケイリー・エルウィズ、マイケル・アイアンサイド、ソウル・ルビネック、リッチ・ソマー
映画「ブラックベリー」あらすじ・ネタバレ
1990年代、カナダのオンタリオ州。
エンジニアのマイク・ラザリディスと親友のダグ・フレゲインは、小さなオフィスで通信機器の試作を重ねていました。
大学サークルのような雰囲気で、仲間と映画を観たりゲームをしたりしながらも、いざ開発となると驚くほどの集中力を発揮するチーム。
マイクは機械の音や細部にこだわり抜く完璧主義者で、キーボードのクリック音さえ自分で修正してしまうほどでした。
そんな彼らの夢は「電話にコンピュータを入れる」こと。
やがて、ブラックベリーの原型となる端末が形になっていきます。
ビジネスマン・ジムとの出会い
しかし、資金も営業力もなく、彼らの会社は成長の壁に直面していました。
そこに現れたのがエリートビジネスマンのジム・バルシリーです。
交渉力と大胆さを武器に、RIM(リサーチ・イン・モーション)を一気にビジネスの舞台へ押し上げます。
マイクが技術担当CEO、ジムが経営担当CEOという二人三脚の体制が始まり、ついに「ブラックベリー」は発売されました。
フルキーボードを搭載した革新的な携帯端末は瞬く間にビジネス界を席巻し、彼らは成功者の仲間入りを果たします。
世界を制覇したブラックベリー
ブラックベリーは、メールをリアルタイムでやり取りできる点が革命的で、特に企業や政府機関に爆発的に普及しました。
大統領までもが愛用するほどで、まさに“世界を動かす端末”と呼ばれるまでに。
一方で、オタク気質のマイクは経営よりも製品づくりに没頭し、ジムは強引なやり方で会社を拡大させていきます。
二人の性格の違いは、次第に大きな歪みを生んでいきました。
iPhone登場、暗雲の始まり
2007年、アップルがiPhoneを発表。
タッチスクリーンの斬新なデザインと直感的な操作性は、世界を驚かせました。
しかしマイクは「物理キーボードこそが使いやすさの核心」と信じ、路線を変えることを拒みます。
ジムは焦って「iPhoneを超える新製品をすぐに作れる」と豪語しますが、技術的に追いつけるはずもありません。
両者の溝は深まるばかりでした。
崩壊への道
ジムは優秀な人材を得るために違法スレスレの取引を繰り返し、やがて当局の捜査対象となります。
マイクは焦燥感に駆られながらも、自分たちの限界を痛感。技術も市場も、もう手の届かない場所へと動いていました。
一方、ダグは方向性の違いから早々に会社を離脱し、株を高値で売却して莫大な利益を得ます。
ダグだけが勝者として生き残る形となりました。
栄光から転落へ
市場からは急速にブラックベリーが姿を消し、ついには完全にiPhoneとAndroidに取って代わられてしまいます。
一時は世界を制した企業も、時代の変化に適応できなければ簡単に淘汰されてしまう――。
映画は、夢を追いかける彼らの情熱と、時代に取り残されていく切なさを余韻として残しながら幕を閉じます。
映画「ブラックベリー」感想
観終わってまず思ったのは、「敗者の物語って、こんなにドラマチックなんだ」ということでした。
成功物語はもちろん胸を打つのですが、頂点から転げ落ちる過程のほうが、リアルで人間臭くて引き込まれてしまいます。
オタクっぽい仲間たちが小さなオフィスでワイワイしながら試作機を作っていた頃は、本当に楽しそうで羨ましくなりました。
『魔改造の夜』が好きな自分としては、プロトタイプを組み立てているシーンなんて、テンションが上がりっぱなしでした。
ああいう“作る人”の熱量って、見ているだけでワクワクします。
一方で、ジムが登場してからは空気がガラッと変わりますよね。
カリスマ的なビジネスマンで、確かに彼がいなければブラックベリーは世界を制することはなかったと思います。
でも短気で強引で、マイクたちとは全然噛み合わない。観ていて「この人と組んで大丈夫かな…」とハラハラしました。
マイクについては、最初から“幸薄そうなオーラ”を感じてしまい、ずっと「どうか幸せになってほしい」と願いながら観ていました。
製品の細部にまでこだわる姿は、本当にエンジニアの鑑だと思うんです。
けれど、時代の変化に柔軟に対応できなかったことが、彼の悲劇を大きくしてしまったのかもしれません。
そして、個人的に一番「運がいいな!」と思ったのはダグです(笑)。
仲間と衝突して離れていったけれど、株を売り抜けて莫大な利益を得るなんて…。
結果的には彼だけが勝ち逃げした感じですが、それもまた人生のリアルだなと。
全体を通して感じたのは、会社が生き残るには技術だけでも経営だけでもダメで、そのバランスが大切なんだということ。
夢を追う情熱と、現実を見据える冷静さ、その両方が揃ってこそ未来に繋がるんだなと考えさせられました。
笑えるシーンもありつつ、切なくて胸が痛くなるシーンもあって、最後までスピード感を持って楽しめる一本でした。
スマホが当たり前になった今だからこそ観るべき映画だと思います。
映画「ブラックベリー」無料視聴の方法
映画「ブラックベリー」は、かつて世界を席巻した携帯端末の栄枯盛衰を描いた作品です。
作品の背景には実在する企業の興亡があり、ドキュメンタリーのようなリアルさと、ドラマの緊迫感が絶妙に組み合わされています。
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まとめ
映画「ブラックベリー」は、かつて世界を席巻したスマートフォンの先駆けとなる端末の誕生から衰退までを描いた実話ベースの物語です。
IT業界の舞台裏や企業同士の競争、そしてビジネスの栄枯盛衰を、リアルかつテンポのあるストーリーで体感できます。
ネタバレを知っていても最後まで引き込まれる緊張感があり、ガジェット好きやビジネス映画が好きな人には特におすすめです。
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映画を観ながら当時の熱狂や、時代の流れに翻弄された企業の姿を感じ取ってみてください。
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