映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」エリック・クラプトンの代表曲やプロフィールも紹介

映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」エリック・クラプトンの代表曲やプロフィールも紹介
 記事内に広告が含まれています。

映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」は、エリック・クラプトンの人生を「すごい人の伝記」として気持ちよく見せる作品ではありません。

むしろ逆で、エリック・クラプトンが避けたかった記憶まで引っぱり出して、音楽と一緒に出していきます。

自分は最初、ギターの名演がたくさん出る映画だろうと思って観ました。

でも観終わったあとに残ったのは、ギターの音より「どうしてエリック・クラプトンは音にしがみついたのか」という感覚でした。

曲を知っているほど、場面が痛く見えます。

この記事では、映画の内容を軸にしながら、エリック・クラプトンのプロフィールと代表曲も一緒に紹介します。

曲の背景を知ってから聴くと、同じ曲が別の顔に聞こえるので、その変化まで含めて書きます。

 

目次

映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」解説

映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」エリック・クラプトンの代表曲やプロフィールも紹介

映画は2015年5月の場面から始まります。

ブルースギタリストB・B・キングが亡くなり、エリック・クラプトンが追悼と感謝を語ります。

ここで空気が決まります。B・B・キングは憧れというより、人生の最初の支えとして置かれています。

そこから話は子ども時代に戻り、出生の秘密が出てきます。

祖父母を両親だと思っていたのに、実は祖父母が育ての親で、姉だと思っていた女性が実母だった。

しかも実母はエリック・クラプトンを残して去っていた。

この秘密を知ったあと、エリック・クラプトンが「信じる」という行為を怖がるようになる流れが、言葉だけではなく表情でも伝わります。

成功談より先にこの場面を出すのが、この映画の性格です。

 

ヤードバーズ、クリーム、デレク&ザ・ドミノス

映画の中盤は、ヤードバーズ加入と脱退、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズでの修行、クリーム結成と解散へ進みます。

ここで面白いのは、エリック・クラプトンが「売れるから残る」ではなく「納得できないから出る」を繰り返すところです。

ヤードバーズがヒットへ向かったのに、エリック・クラプトンはポップ化を嫌って脱退します。

自分はこの選択をかっこいいとは言い切れませんでした。

かっこいいというより、戻れる場所がない人の頑固さに見えたからです。

妥協して居続けると、自分が壊れる。そういう怖さが先に来ている感じがします。

 

パティ・ボイド、依存、コナーの死まで

映画の後半は、ジョージ・ハリスンとの距離が近づき、パティ・ボイドへの想いが膨らんでいく流れが中心になります。

ラブレターを書き、電話をして、密会が増え、曲に気持ちを押し込めていく。

この恋は、甘い恋として描かれません。

エリック・クラプトンが止まれないこと自体が怖い。

パティ・ボイドを好きになったというより、パティ・ボイドがいないと崩れそうな動きに見えます。

そこへドラッグとアルコールが重なり、さらに1991年の息子コナーの死が来ます。

エリック・クラプトンがコナーの死のあとに作った「ティアーズ・イン・ヘヴン」まで描かれるので、ここで涙が出るというより、息が詰まるタイプの時間になります。

自分はこの辺りで一度、画面を止めたくなりました。

 

エリック・クラプトンのプロフィール

映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」エリック・クラプトンの代表曲やプロフィールも紹介

エリック・クラプトンは、1945年3月30日生まれのイギリス出身ギタリストです。

出身地はイングランドのサリー州リプリーで、ブルースを軸にロック、ポップスまで幅広く活動してきました。

愛称として「ギターの神様」と呼ばれることもありますが、エリック・クラプトン本人はブルースへのこだわりを繰り返し語ってきたタイプです。

エリック・クラプトンのキャリアはバンドの歴史と重なっています。

1960年代にヤードバーズで注目を集め、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズで腕と音作りを磨きます。

その後、クリームを結成して世界的な人気を獲得し、ブラインド・フェイス、デレク&ザ・ドミノスなどでも活動しました。

ソロとしても長く第一線に残り、時代ごとに音の表情を変えながら作品を出し続けています。

受賞歴としてはグラミー賞を複数回受賞し、ロックの殿堂入りはヤードバーズ、クリーム、ソロの3回という珍しい形で達成しています。

代表曲としては「いとしのレイラ」「ワンダフル・トゥナイト」「コカイン」「ティアーズ・イン・ヘヴン」などが知られています。

とくに「ティアーズ・イン・ヘヴン」は、1991年に息子コナーを亡くした出来事と結びついて語られることが多い曲です。

晩年の活動としては、依存症治療施設クロスロード・センターの設立に関わるなど、音楽以外の面でも行動を続けています。

ドキュメンタリー映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」では、エリック・クラプトンの幼少期からバンド時代、依存の問題、家族の出来事まで、エリック・クラプトン自身の言葉と映像で振り返る内容になっています。

 

エリック・クラプトン代表曲

代表曲を知っている人ほど、この映画は刺さります。

曲を知っているのに、曲の顔が変わるからです。

ここでは曲名だけを並べず、映画の流れと繋げて書きます。

 

「いとしのレイラ」

「いとしのレイラ」はデレク&ザ・ドミノス期の代表曲として知られます。

映画ではパティ・ボイドへの想いが積み重なった先に「いとしのレイラ」が出てきます。

自分は昔、「いとしのレイラ」を勢いのある名曲として聴いていました。

でも映画を観たあとに聴くと、勝ち誇った曲には聞こえませんでした。

相手に届かないのに、止まれない人の音に聞こえます。

デュアン・オールマンとの出会いが音に火をつけた部分も描かれるので、曲の華やかさの裏に「切羽詰まった作り方」が見えてしまいます。

気持ちよさより、胃のあたりが重くなります。

 

「ティアーズ・イン・ヘヴン」

「ティアーズ・イン・ヘヴン」は、息子コナーの死のあとに生まれた曲として知られます。

映画の中でもコナーの死の場面が重く置かれ、その後に「ティアーズ・イン・ヘヴン」が来ます。

自分はこの曲を、悲しいバラードとしてなんとなく聴いていました。でも映画を観ると、悲しいという言葉では足りません。

エリック・クラプトンは、崩れたままでは生きられないから曲を書く。曲を書くことで息ができる。そんな動きに見えます。

自分も落ちたときに同じ曲を繰り返し流してしまうことがありますが、あれは聴いているというより、自分を保つために音を置いているだけです。

映画の「ティアーズ・イン・ヘヴン」は、その感覚に近いです。

 

「ワンダフル・トゥナイト」「コカイン」「いとしのレイラ」以外

エリック・クラプトンの代表曲は「いとしのレイラ」や「ティアーズ・イン・ヘヴン」だけではありません。

例えば「ワンダフル・トゥナイト」は、甘い曲として知られますが、映画を観たあとだと「穏やかに見える時間がどれだけ貴重か」が分かってしまい、気軽に流せなくなります。

「コカイン」はタイトルの時点で強烈ですが、映画の依存の描写を見たあとだと、軽いノリで聴けません。

エリック・クラプトンの人生に実際に食い込んだものが、曲名として残っている事実が重いです。

クリーム期の「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」や「ホワイト・ルーム」は、演奏の熱量だけで圧倒されます。

自分はギターの音作りに詳しくないのに、レスポールとマーシャルの組み合わせの圧が耳で分かってしまいました。

音の太さで押してくる曲は、こういうことかと思わされます。

ソロ期なら「アフター・ミッドナイト」「レイ・ダウン・サリー」「チェンジ・ザ・ワールド」も入口になります。

エリック・クラプトンの音って、速弾きで押すより、間で刺してくることが多いです。

映画を観たあとだと、その間が「生活の間」に見えてくるのが厄介です。

 

映画を観たあとにおすすめの聴き方

自分は映画を観たあと、エリック・クラプトンの曲を名曲集で流すのがきつくなりました。曲ごとの背景が頭に入ってしまったからです。

その代わり、時代順に聴くと整理しやすかったです。

ヤードバーズ、ブルースブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイス、デレク&ザ・ドミノス、ソロという順で聴くと、音の変化がそのまま生活の変化に聞こえます。

映画を観ていない人にもこの聴き方はおすすめです。どの時期が好きかがはっきりしますし、好きな時期が決まると映画の見方も変わります。

自分は結局、クリーム期の音の太さに戻ってしまいます。

落ちたときに支えてくれるのが、あの音だったりします。

 

U-NEXTで見放題、無料トライアルで視聴できる

映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」を配信で観たい場合、U-NEXTで見放題の表示が出ているタイミングなら、初回の無料トライアル期間中に再生して視聴できます。

ここで一つだけ注意するなら、見放題とレンタルは表示が違うことです。作品ページで見放題と出ているかを確認してから再生すると安心です。

自分はこの映画を夜に観始めて、途中で止められなくなりました。

寝る前に軽く見るつもりだと危ないです。

音楽の映画なのに、気分が軽くならないからです。

観るなら、終わったあとに少しだけ静かな時間を取った方がいいと思います。

 

まとめ

映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」は、エリック・クラプトンの演奏がすごい、名声がすごい、で終わる内容ではありません。

祖父母を両親だと思って育ち、あとから実母の存在を知る話から始まり、実母に「僕のママになってくれるの?」と聞いて「いいえ」と返された場面まで出てきます。

そこからエリック・クラプトンがギターにのめり込む流れが、逃げ道を作るみたいに見えてきます。

ヤードバーズの脱退、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ、クリームの結成と解散、デレク&ザ・ドミノスまでの道は、成功の階段というより、落ち着ける場所を探して移動しているように映ります。

パティ・ボイドへの想いが強くなるほど「いとしのレイラ」が痛い曲に聞こえてくるのも、この映画のきついところです。

後半はドラッグとアルコールで生活が崩れていく場面が続き、1991年の息子コナーの転落死が決定打になります。

その流れで「ティアーズ・イン・ヘヴン」が生まれるところまで描かれるので、曲の聴こえ方が変わります。

最後にクロスロード・センター設立とB・B・キングとの共演映像が出てきて、ようやく呼吸が戻る感じでした。

プロフィールや代表曲を知ってから観ると、曲が出来た時期と人生の出来事が繋がって見えるので、名曲集として聴いていた時より刺さります。

U-NEXTで見放題表示がある場合は、初回の無料トライアル期間中に再生して視聴できます。

視聴前に作品ページで見放題かどうかを確認すると安心です。

実話映画をジャンル別にまとめた一覧ページはこちらです。

ほかの実話映画も探したい場合は、こちらの記事からチェックできます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次