映画「ブラック・クランズマン」は、ただのクライムサスペンスとは一線を画しています。
1970年代のアメリカで実際にあった驚きの出来事をもとに、笑いと緊張感、そして鋭い社会批判を織り交ぜた異色のノンフィクション映画です。
観終わった後に、今の社会とどう向き合っていくべきかを考えさせられる作品でした。
映画「ブラック・クランズマン」解説
- タイトル:ブラック・クランズマン(原題:BlacKkKlansman)
- 公開年:2018年
- 製作国:アメリカ
- ジャンル:犯罪・ドラマ・伝記
- 監督:スパイク・リー
- 原作:ロン・ストールワース著『Black Klansman』
- 受賞歴:第91回アカデミー賞 脚色賞受賞、第71回カンヌ国際映画祭 グランプリ受賞 ほか
1970年代のアメリカを舞台に、黒人刑事が白人至上主義団体・KKKに潜入するという驚きの実話を元にした作品。
スパイク・リー監督ならではの鋭い社会批評とユーモアが絶妙に織り交ぜられ、現代アメリカに残る人種差別問題への警鐘を鳴らす一作となっています。
■キャスト
役名 | 俳優名 | 役どころ |
ロン・ストールワース | ジョン・デヴィッド・ワシントン | 黒人初のコロラドスプリングス警察の刑事。主人公。 |
フリップ・ジマーマン | アダム・ドライヴァー | ユダヤ系白人刑事。KKKの潜入役を務める。 |
パトリス・ダマス | ローラ・ハリアー | 黒人学生運動のリーダー。ロンと関係を築く女性。 |
デビッド・デューク | トファー・グレイス | KKKのグランド・ウィザード(全国指導者)。 |
ウォルター・ブリーチウェイ | ライアン・エッゴールド | 地元KKK支部の幹部。 |
フェリックス | ヤスペル・ペーコネン | KKKの過激なメンバー。 |
コニー | アシュリー・アトキンス | フェリックスの妻で、共にテロ計画に加担する女性。 |
クワメ・トゥーレ | コーリー・ホーキンズ | 黒人解放運動の象徴的指導者(実在の人物)。 |
映画「ブラック・クランズマン」あらすじ・ネタバレ
1970年代、アメリカ・コロラドスプリングス。ロン・ストールワースは、地元警察に初めて採用された黒人刑事。
配属直後は書類整理ばかりの日々だったが、ある日、黒人活動家クワメ・トゥーレの講演会への潜入任務を命じられる。
現地で学生運動のリーダー・パトリスと出会い、心を通わせる。
その後、ロンは新聞広告で地元のKKK支部の存在を知り、なんと“白人になりすまして”電話で接触。
調査のために、ユダヤ系で白人の同僚フリップ・ジマーマンが「表のロン」としてKKKに潜入する二重作戦を開始します。
KKKに潜入する2人
フリップはKKK支部長ウォルターに接触し、徐々に信頼を得ていく。
一方、電話でやり取りするロンは、なんとKKKの全国指導者デビッド・デュークと親しくなるという奇妙な展開に。
しかしKKKの中でも特に過激なフェリックスは、フリップの正体を疑い始め、執拗に過去や宗教的背景を探ろうとします。
ロンとフリップはギリギリの綱渡りを続けながら、KKKの暴力的な計画を探っていくことに・・
KKKによる爆弾テロ計画
やがてKKKの一部メンバーが、黒人活動家たちを狙った爆弾テロを計画。
標的はなんとパトリス。ロンは事件を未然に防ぐため奔走するが、正体がバレるリスクも高まっていく。
ついにフェリックスとその妻コニーが、パトリスの車に爆弾を仕掛ける。
ロンはコニーを取り押さえるが、黒人という理由で警察に誤認逮捕されてしまう。
フリップの介入でロンは解放されるが、爆弾は爆発し、間一髪でパトリスは無事でした。
正義と差別
事件後、ロンとフリップの潜入捜査は表彰されるが、公にされることはありませんでした。
ロンは最後にデュークへ電話をかけ、すべてが警察による潜入調査だったことを告げる。
そして2人は笑いながら会話を終える。
映画のラストでは、現実に起こった2017年のシャーロッツビルでの白人至上主義者による暴動の映像が流れます。
実際に人が殺され、トランプ大統領が彼らを非難しなかったという事実が提示され、映画が過去だけでなく今の社会にも強い問題提起をしていることを印象づけました。
映画「ブラック・クランズマン」感想
これはただの映画じゃないなって、観ながら何度も思いました。
観終わったあと、ちょっと言葉が出てこなかったくらい。正直に言うと、最初はタイトルのインパクトと「実話ベース」ってところに惹かれて観たんですけど、想像以上に心にグサッとくる内容で…。
笑えるところもあるのに、笑いきれない。それがまたリアルでした。
コメディなのに笑えないのはなぜ?
最初は「えっ、黒人刑事がKKKに潜入?そんなバカな!」って思って、完全にコメディ感覚で構えてたんですよ。
でもね、観てるうちに、「これ、笑ってていいのかな?」ってだんだん気持ちが重くなってきて。
確かにセリフ回しとか展開は軽妙でテンポも良い。
でもその裏にある「憎しみ」とか「偏見」の根深さが、ずっしりと乗っかってくるんです。
途中で、ふと自分のまわりの空気を思い出しちゃったんですよね。
SNSとかで何気なく見かける差別的な言葉とか、冗談っぽく言ってるけど全然面白くないやつ。
映画の中の時代背景は1970年代だけど、今も根本的な問題ってそんなに変わってないんじゃないか?って、なんか背筋がぞわっとしました。
主人公ロン・ストールワースの葛藤
主人公のロン、黒人として警察に入り、白人社会の中で孤独に闘っていくんだけど、その立ち位置がすごく切なくて。
「正義のために動く」って一見カッコいいけど、実際は自分が傷つく覚悟がないとできないことでしょう?
その孤独さがひしひしと伝わってくるんですよ。
しかも電話の声だけでKKKに入り込み、現場は白人の同僚が担当するという奇妙なコンビプレー。
正直、途中から自分でも何が現実で何が“演技”なのか、ちょっとわからなくなってくるんです。
でも、それってこの映画のすごいところかもしれない。
「表と裏」「本音と建前」がぐちゃぐちゃに混ざって、観てる自分もその渦に巻き込まれる。
「今ここにある現実」
この映画のすごいところって、エンドロール直前の実際の映像。
もう、あそこがいちばん衝撃でした。今もこんな現実があるんだって、頭ではわかってたつもりだったけど、ああやって目の前に突きつけられると、グッときます。
なんか、自分がぬるま湯につかってたんじゃないかって思ったし、見て見ぬふりしてたことが多すぎたかもしれない。
あの映像で一気に空気が変わるんですよね。
フィクションを楽しんでたはずなのに、「いや、これ現実の話だよ」ってドーンと突きつけられる感じ。胸が苦しくなるけど、目をそらしちゃいけないなって思いました。
この映画を観て、自分にできることを考えた
何か大きなことをしようってわけじゃない。
でも、誰かが差別的なことを言ったとき、ちゃんと「それ違うよ」って言える人間でありたいなと思いました。
映画を観たあと、しばらくいろんなことを考えて、自分の中の小さな無関心とか、見て見ぬふりしてた部分と向き合う時間ができた気がします。
そしてなにより、この映画が「エンタメ」としても面白くて、考えさせられるというのがすごいところ。
スパイク・リー監督の怒りとユーモアが混ざった独特の演出に引き込まれたし、キャストも本当に良かった。
とくにアダム・ドライバーが演じる白人刑事のキャラ、絶妙なんですよね。
あの微妙な立場で揺れる感じ、めちゃくちゃリアルで。
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まとめ
映画『ブラック・クランズマン』は、アメリカの人種差別問題をユーモアとシリアスさを絶妙にブレンドして描いた、強烈で見応えのある一本でした。実話がベースという衝撃もあって、観終わったあともずっと余韻が残ります。
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個人的には、もっと早く観ておけばよかったと思うほど、考えさせられる作品でした。胸の奥にずしんと残るような感動があるので、ぜひあなたの目で確かめてみてくださいね。
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