映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は、筋ジストロフィーを患いながらも自立した生活を目指して生きた実在の人物をモデルにしたヒューマンドラマです。
体がほとんど動かない状態でありながら、家族に頼らずボランティアと共に生活するという選択をした主人公の姿が描かれます。
一見するとわがままに見える主人公ですが、その言動の裏には人に頼ることの意味や、生きることへの強い意思がありました。
ユーモアを交えながら、人と人の関係や人生の価値を描いた作品として多くの観客の印象に残っています。
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」のあらすじをネタバレありで解説し、実際に観て感じた感想とあわせて紹介します。
さらに現在この映画を視聴できる配信サービスについても紹介するので、これから観ようと思っている人の参考になれば幸いです。
登録も簡単、31日間無料で映画やアニメが楽しめるのはU-NEXTだけ
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」解説



「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は2018年に公開された日本映画です。
筋肉が徐々に衰えていく難病である筋ジストロフィーを抱えながらも、自立した生活を実現しようとする男性の人生を描いた実話ベースの作品です。
主人公の鹿野靖明は、体のほとんどを動かすことができない状態で生活しています。
日常生活のほとんどはボランティアの助けによって成り立っていますが、鹿野は遠慮なく頼み事をします。
深夜に突然バナナが食べたいと言い出すこともあり、周囲を驚かせます。
その言動は一見すると自己中心的に見えますが、鹿野には「人の手を借りてでも自分の人生を生きたい」という強い信念があります。
この作品は障害をテーマにしながらも重いだけの物語ではなく、笑いと温かさを交えながら描かれている点が特徴です。
監督は前田哲、主演は大泉洋が務めています。
キャスト
鹿野靖明:大泉洋
進行性筋ジストロフィーを患いながら生活している男性です。
体はほとんど動かない状態ですが、家族に頼らずボランティアの力を借りて自立した生活を送ろうとしています。
遠慮なく要求を伝える性格のため周囲を振り回すこともありますが、人とのつながりを何より大切にしています。
安藤美咲:高畑充希
医大生の恋人である田中のボランティア活動をきっかけに鹿野と出会う女性です。
最初は鹿野の態度に戸惑いますが、次第に鹿野の生き方に影響を受けていきます。
田中久:三浦春馬
医大生で美咲の恋人です。
鹿野の生活を支えるボランティア活動に参加する中で、医者という職業について迷いを抱くようになります。
高村大助:萩原聖人
長年鹿野を支えているベテランボランティアです。
ボランティアのスケジュール管理などを担当し、鹿野の生活を支えています。
前木貴子:渡辺真起子
家庭を持ちながら鹿野を支えるボランティアの女性です。
鹿野とボランティアの関係を長く見守ってきました。
野原博子:原田美枝子
鹿野の主治医であり、病気の悪化を心配しながらも鹿野の意思を尊重する医師です。
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」あらすじ・ネタバレ
物語は鹿野の自宅で行われる「ハーレムデイ」と呼ばれる日から始まります。
この日は女性ボランティアが多く集まる日で、医大生の田中もその一人として参加しています。
田中の恋人である美咲は、田中がどのような活動をしているのか気になり、様子を見に来ました。
その夜、鹿野は突然「バナナが食べたい」と言い出します。
しかも深夜2時という時間です。
自分では買いに行くことができないため、ボランティアが外へ買いに行くことになります。
体を動かせない状況でありながら遠慮なく要求する鹿野の態度に、美咲は強い違和感を覚えます。
やがて怒りが抑えきれなくなり、美咲は鹿野に対して「そんなに偉いのか」と怒鳴ってしまいます。
鹿野の生き方を知る
鹿野は進行性筋ジストロフィーという難病を患っています。
若いころには二十歳まで生きられないと言われていましたが、三十代半ばまで生きてきました。
現在は指先と首から上しか動かすことができず、日常生活のすべてにボランティアの手助けが必要です。
それでも鹿野は家族に頼らない生活を選びました。
多くのボランティアを募り、自分の生活を支える仕組みを作り上げてきたのです。
鹿野は講演会にも参加し、「人の手を借りる勇気」について語ります。
障害があるからといって人生を諦める必要はないという考え方を、多くの人に伝えていました。
鹿野には夢もあります。
それは英検2級を取得してアメリカへ行くことでした。
その話を聞いた美咲は、鹿野を見る目が少しずつ変わっていきます。
病気の悪化と手術
鹿野は筋ジストロフィーだけでなく、拡張型心筋症も患っています。
主治医の野原は入院を勧めますが、鹿野は自宅で生活することにこだわり続けます。
しかしある日、ボランティアがいない時間にベッドから落ちてしまい、病院へ運ばれます。
この出来事をきっかけに、呼吸機能の低下が深刻であることが判明します。
医師は人工呼吸器を装着する手術を勧めます。
しかし呼吸器を付けると声を出せなくなる可能性があります。
鹿野にとって、話すことができなくなるという状況は受け入れ難いものでした。
それでも病状の悪化は避けられず、鹿野は手術を受ける決断をします。
手術後は声を出すことができなくなり、ボランティアの生活はさらに大変になります。
痰の吸引などの医療的ケアが必要になり、24時間体制で支える生活が始まりました。
声を取り戻す鹿野
ある日、美咲は呼吸器を付けた患者が声を出せるようになった例を見つけます。
その方法を試してみることになり、ボランティアたちは試行錯誤を繰り返します。
努力の結果、鹿野は再び声を出せるようになります。
久しぶりに聞こえた鹿野の声に、美咲は大きな喜びを感じます。
鹿野の退院とプロポーズ
鹿野はどうしても自宅に戻りたいと主張します。
医師は反対しますが、鹿野は医者や看護師が仕事の後に家に帰るように、自分も家に帰りたいと訴えます。
そしてボランティアは自分の家族と同じ存在だと言い切ります。
その熱意に医師も折れ、退院が許可されます。
退院パーティーの席で鹿野はボランティアに感謝の言葉を伝えます。
そして突然、美咲にプロポーズします。しかし美咲はその申し出を断ります。
美咲の心にはまだ田中への気持ちが残っていたからです。
物語の結末
その後、鹿野はボランティアたちと北海道の美瑛へ旅行に出かけます。
旅行の途中で鹿野は倒れてしまい、美咲と田中が駆けつけます。
鹿野は二人の関係に気づいていました。
夜が明けるころ、鹿野と田中は本音で語り合います。
その会話をきっかけに、田中は再び医師を目指す決意を固めます。
美咲も大学受験を目標にすることを決めます。
鹿野は二人の未来を応援しながら、朝日に向かって車いすを進めます。
それから七年後、鹿野は亡くなります。
美咲は教師となり、田中は医師になりました。
二人は結婚し、鹿野に恥じない人生を生きていこうと歩み続けるのでした。
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」感想
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」を観てまず感じたのは、「この主人公はかなりわがままだ」という印象でした。深夜にバナナを食べたいと言い出す場面は有名ですが、最初は正直なところ「そこまで人に頼んでいいのか」と違和感を覚えました。普通なら遠慮してしまう場面でも、鹿野は遠慮せずに頼みます。その姿を見て、最初は身勝手な人物に見えました。
しかし物語が進むにつれて、その印象は少しずつ変わっていきました。鹿野はただ人に頼っているわけではなく、「人の手を借りてでも自分の人生を生きる」という強い覚悟を持っていました。家族に頼り続けるのではなく、多くのボランティアと関係を築きながら生活する道を選んだのは、誰かに依存するのではなく社会の中で生きたいという意思だったのだと感じました。
特に印象に残ったのは、鹿野が講演で語る「人の手を借りる勇気」という言葉です。多くの人は自立を「誰にも頼らないこと」と考えがちですが、この映画では逆の考え方が描かれていました。自分だけではできないことを認め、他人と関係を作りながら生きていくことも一つの自立の形なのだと気付かされました。
また、鹿野を取り巻くボランティアたちの存在も強く印象に残りました。24時間体制で世話をする生活は簡単なことではありません。それでも多くの人が鹿野のそばに集まるのは、鹿野が人を惹きつける力を持っていたからだと思います。わがままに見える言動の裏には、周囲の人を信頼している気持ちがあり、その信頼が人を動かしていたように感じました。
美咲と田中の関係もこの映画の大きな見どころだと思います。鹿野と関わることで二人の人生の方向が変わっていく様子が丁寧に描かれていました。特に田中が医者としての自信を失いながらも、最後にはもう一度医師を目指す決意をする場面は印象的でした。鹿野の生き方が、周囲の人の人生にも影響を与えていたことがよく分かります。
物語の最後で鹿野が亡くなったと知ったとき、悲しいという気持ちよりも「最後まで自分の人生を生きた人だった」という印象が強く残りました。体が動かなくても、夢を持ち、人と関わり、自分の人生を楽しもうとする姿はとても力強く感じました。
この映画は難病をテーマにしていますが、重苦しいだけの作品ではありません。笑える場面も多く、人と人との関係の温かさが伝わってくる作品でした。観終わったあとには、人に頼ることや支え合うことの意味について改めて考えさせられる映画だと感じました。
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」どこで見れる?配信サービス紹介
登録も簡単、31日間無料で映画やアニメが楽しめるのはU-NEXTだけ
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」をこれから観たいと思ったとき、多くの人が気になるのは「どこで視聴できるのか」という点ではないでしょうか。
現在はDVDだけでなく、インターネットの動画配信サービスを利用することで自宅でも手軽に映画を楽しむことができます。
この作品も複数の動画配信サービスで取り扱われており、見放題として視聴できる場合や、レンタル作品として配信されている場合があります。
ここでは、映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」を視聴できる主な配信サービスを紹介します。
U-NEXT
U-NEXTは国内でも作品数が多い動画配信サービスの一つで、映画、ドラマ、アニメなど幅広いジャンルの作品が配信されています。
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」もU-NEXTで配信されていることがあり、タイミングによっては見放題作品として視聴できる場合があります。
U-NEXTの特徴は、初回登録者に向けて31日間の無料トライアルが用意されている点です。
無料期間中でも多くの見放題作品を視聴することができるため、この期間を利用すれば追加料金なしで映画を楽しめる可能性があります。
また、映画やドラマなど30万本以上の作品が配信されており、他の映画も一緒に楽しみたい人にとって使いやすいサービスと言えます。
Hulu
Huluも日本で広く利用されている動画配信サービスの一つで、映画だけでなく海外ドラマや国内ドラマ、バラエティ番組など多くの作品を配信しています。
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」もHuluで見放題として配信されることがあります。
Huluは月額制のサービスで、一度登録すれば追加料金なしで多くの作品を視聴できる点が特徴です。
日テレ系の番組や海外ドラマが充実しているため、映画だけでなくさまざまな映像作品を楽しみたい人に向いています。
Amazon Prime Video
Amazon Prime Videoでも映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」が配信されていることがあります。
Prime Videoの場合、見放題作品として配信されている場合もあれば、レンタル作品として提供されている場合もあります。
Amazon Primeは月額料金が比較的安く、映画やドラマを視聴できるだけでなく、Amazonの配送特典や音楽サービスなども利用できる点が特徴です。
普段からAmazonを利用している人であれば、Prime Videoで映画を視聴するのは非常に便利です。
レンタル配信サービス
動画配信サービスの中には、月額見放題ではなく作品ごとに料金を支払って視聴するレンタル方式のサービスもあります。
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は、DMM TVやTELASA、Leminoなどのサービスでレンタル作品として配信されていることがあります。
レンタル配信の場合は数百円程度の料金で視聴できることが多く、月額サービスに登録する予定がない場合でも気軽に映画を観ることができます。
また、TSUTAYA DISCASのようなDVD宅配レンタルサービスを利用すれば、インターネット配信だけでなくDVDで作品を楽しむことも可能です。
無料で見る方法はある?
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」を完全無料で視聴できる常設サービスは基本的にありません。
しかし、U-NEXTやAmazon Prime Videoなどでは無料トライアル期間が用意されていることがあります。
この無料期間を利用すれば、対象作品が見放題になっている場合に限り、追加料金なしで映画を視聴できる可能性があります。
動画配信サービスによって配信状況は変わるため、視聴する前に現在の配信状況を確認することが大切です。
まとめ
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は、筋ジストロフィーという難病を抱えながらも、自分らしく生きることを選んだ実在の人物をモデルにした作品です。
主人公の鹿野靖明は体をほとんど動かすことができない状態でありながら、多くのボランティアと関係を築き、自立した生活を実現しようとしました。
物語の中ではわがままに見える場面もありますが、その行動の背景には「人の手を借りながらでも人生を自分の意思で生きたい」という強い思いがあります。
この映画は障害をテーマにした作品ですが、重苦しいだけではなくユーモアも多く、人と人のつながりの温かさを感じられる内容になっています。
映画を通して、人に頼ることや支え合うことの意味について改めて考えさせられる作品だと感じました。
まだ観ていない人は、動画配信サービスを利用して一度視聴してみる価値のある映画だと思います。
最近公開された作品から過去の名作まで、日本で実際に起きた事件を描いた映画をまとめて紹介しています。


コメント