デヴィッド・ボウイは、2016年にこの世を去った後もなお、世界中の音楽ファンを魅了し続けているロック界の伝説です。
革新的な音楽性と独特のキャラクターは、音楽だけでなくファッションやカルチャー全体にまで大きな影響を与えました。
そんなボウイが「ジギー・スターダスト」という alter ego(もうひとりの自分)を生み出すまでの過程を描いたのが、映画『スターダスト(2020年)』です。
舞台は1971年。イギリスで「スペイス・オディティ」によって一時的な注目を浴びたボウイは、さらなる夢を追ってアメリカ進出を試みます。
しかし、待ち受けていたのは冷たい現実。無名同然の存在として扱われ、安ホテル暮らしや小さなラジオ局回りの日々に苦しみます。
そこからどうやってデヴィッド・ボウイは世界的スターへの道を切り開いたのか。
本作は、その転換点となる「ジギー・スターダスト誕生」の背景を映し出した伝記ドラマです。
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映画「スターダスト(2020年)」解説
- 公開:2020年
- 制作国:イギリス・カナダ
- ジャンル:伝記・音楽・ドラマ(実話ベースのフィクション)
- 監督:ガブリエル・レンジ
- 出演者:
- ジョニー・フリン(デヴィッド・ボウイ役)
- ジェナ・マローン(妻アンジー・ボウイ役)
- マーク・マロン(宣伝担当ロブ・オバーマン役)
- デレク・モラン
- アンソニー・フラナガン
- ジュリアン・リッチングス
- アーロン・プール
- モニカ・パーカー ほか
映画「スターダスト(2020年)」あらすじ・ネタバレ
1971年、デヴィッド・ボウイ(ジョニー・フリン)はアメリカ行きの飛行機に乗り、宇宙服を着た夢を見ます。
客室乗務員に起こされ、入国審査へ。
しかしデヴィッド・ボウイはすぐに現実に引き戻されます。
芸名「デヴィッド・ボウイ」とパスポートに記された本名「デヴィッド・ジョーンズ」が違うことを怪しまれ、さらに女装用の衣装を持ち込んでいたことで「同性愛者か?」と詰問されるのです。
ボウイは、アメリカでは自分がまったく無名であることを思い知らされます。
空港で迎えに来たのは、マーキュリーレコードの宣伝担当ロブ・オバーマン(マーク・マロン)。
豪華ホテルを期待していたボウイでしたが、連れて行かれたのはオバーマンの自宅。
デヴィッド・ボウイの家族と食卓を囲みますが、誰もボウイがアメリカで成功できるとは思っていません。
さらに、全米ツアーを夢見ていたボウイにオバーマンが提示したのは「地方ラジオ局や小さなパーティで歌う」程度の活動でした。
数ヶ月前のロンドンでは、妻アンジー(ジェナ・マローン)や友人たちに「アメリカで成功する」と意気込んでいたボウイ。
しかし、現実は期待を大きく裏切るものでした。
小さな舞台での奮闘
オバーマンは必死に売り込みを試みます。
小さなパーティで歌わせたり、地方誌の記者を説得したり。
しかし反応は薄く、ラジオ局出演では司会者を怒らせ番組を中断させてしまいます。
ボウイは苛立ちを募らせ、「俺は小さなイベントや無名記者のインタビューを受けるような男じゃない。プレスリーやディランのような大物になるんだ」と豪語しますが、実力を示す場がなく空回りするばかり。
アンジーからは電話で「ロブと縁を切って帰国すべき」と迫られ、孤独感は増していきます。
それでもオバーマンは食い下がり、影響力ある音楽誌との接触を模索。
ついにローリング・ストーン誌のトム記者にアポなしで突撃しますが、ボウイが仮面を持ち出してダンスを自演すると、呆れたトムは席を立ってしまいます。
オバーマンとの間にも気まずい沈黙が流れ、二人の関係も限界に近づいていきます。
失敗の連続と兄テリーの影
営業の旅を続ける中、ボウイは兄テリーのことを思い出し涙します。
精神病を抱える兄の存在は、デヴィッド・ボウイの心に大きな影を落としていました。
その後もローリング・ストーン誌の編集者マイケルソンとの約束に振り回され、ニューヨークからロサンゼルスまで奔走。
しかし面会のチャンスも空振りに終わります。
アンディ・ウォーホルに出会い刺激を受けるなどの瞬間はあるものの、アメリカでの挑戦は結局結果を残せません。
ローリング・ストーン誌のインタビューでも、ボウイは家族や兄について語りますが、抽象的な発言ばかりで理解されず、記者は席を立ちます。
アメリカでの挑戦は失敗に終わったのです。
ジギー・スターダストの誕生
イギリスへ帰国したボウイは兄テリーと再会。
精神病施設で別人格を演じて歌い出す兄の姿を見て、深く心を動かされます。
そこでデヴィッド・ボウイは「自分らしく演奏する」ために、他者になりきること――すなわち「ジギー・スターダスト」というキャラクターを生み出す決意を固めるのです。
1972年、奇抜な衣装と独自のキャラクターをまとったボウイは、ついに「ジギー・スターダスト」として舞台に立ちます。
スポットライトを浴び、観客を熱狂させるその姿は、世界を震撼させる伝説の始まりでした。
映画「スターダスト(2020年)」感想
映画「スターダスト(2020年)」を観て一番感じたのは、「デヴィッド・ボウイって最初からスターだったわけじゃないんだな」というリアルさでした。
どうしても今の僕らが知っているボウイって、奇抜なファッションや圧倒的な存在感で、音楽界のカリスマとして確立したイメージが強いじゃないですか。
でもこの映画では、まだ何者にもなれていない若いアーティストが、アメリカで必死に足掻いている姿が描かれていて、ちょっと意外だったし、逆にすごく人間味を感じました。
特に印象に残ったのは、デヴィッド・ボウイが全然うまくいかなくてイライラしたり、奥さんに愚痴をこぼされたり、営業マンのオバーマンとぶつかったりする場面です。
普通のバンドマンみたいに「俺は大物になるんだ」って言っても、誰からも相手にされない。
夢と現実のギャップに苦しむデヴィッド・ボウイの姿が、今を生きる自分たちにも重なる部分があるなと思いました。
何か新しい挑戦をしても、最初は誰も理解してくれなかったり、周りに冷たくされることってあるじゃないですか(笑)
ボウイほどの人でもそうだったんだって知ると、ちょっと勇気をもらえる気がしました。
あと、デヴィッド・ボウイの兄・テリーの存在がすごく大きく描かれていて、そこがこの映画の深みになっていたと思います。
精神を病んでしまった兄の姿に影響を受けながら、ボウイ自身も「自分らしさって何だろう」と悩む。
その苦しさが、結果的に「ジギー・スターダスト」という別人格を生み出すきっかけになったと描かれているのが、すごくドラマチックでした。
単純に「努力して夢を掴みました!」みたいな話じゃなくて、心の奥底の痛みや葛藤を乗り越えて、ようやく光を掴んだという流れがリアルで感動しました。
正直、音楽映画なのにボウイ本人の楽曲が使えなかったのはちょっと残念でした。
だからライブシーンの迫力という意味では、他の音楽伝記映画と比べると少し物足りなさを感じたのも事実です。
でも逆にその分、「音楽そのもの」より「デヴィッド・ボウイがどうやってボウイになったのか」という人間ドラマにフォーカスできたのは、この映画ならではの魅力だと思います。
ジョニー・フリンが演じる若いボウイも、華やかさと不安定さが混じった絶妙な雰囲気で、本当にハマっていました。
観終わったあとに思ったのは、「ジギー・スターダストって、ただの奇抜なキャラクターじゃなくて、孤独や失敗を抱えたボウイの答えだったんだ」ということ。
だからこそあんなに多くの人の心を掴んだんだろうなと納得しました。
音楽ファンだけじゃなくて、「夢を追いかけてるけどうまくいかない」と悩んでる人にこそ刺さる映画だと思います。
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まとめ
映画「スターダスト(2020年)」は、若き日のデヴィッド・ボウイがアメリカツアーを通して“ジギー・スターダスト”という伝説的なキャラクターを生み出すまでを描いた作品です。
華やかな音楽映画というよりも、むしろデヴィッド・ボウイの葛藤や孤独に焦点を当てた人間ドラマになっていて、ファンならではの発見や共感ポイントがたくさんありました。
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デヴィッド・ボウイのファンはもちろん、音楽映画や伝記ドラマが好きな方にもぜひ観てほしい一本です。
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