その場にいたのは、どこにでもいそうな青年たちでした。
けれど、彼らの行動が多くの命を救ったのです。
今回は、クリント・イーストウッド監督が実話をもとに撮り上げた映画『15時17分、パリ行き』について、作品の概要からキャスト、さらにはネタバレを含んだ詳しいあらすじまでまとめました。
実際に事件を経験した本人たちが出演しているという特異な構成にも注目しながら、感想も交えて紹介していきます。
映画「15時17分、パリ行き」解説
まずは映画の基本的な情報から紹介しておきたいと思います。
『15時17分、パリ行き』は2018年に公開されたアメリカ映画です。
監督は数々の実話映画を手掛けてきた名匠クリント・イーストウッド。
実在の事件「タリス銃乱射事件」を題材としています。
出演者にも大きな特徴があります。
なんと、事件の中心人物であるアンソニー・サドラー、スペンサー・ストーン、アレク・スカラトスの3人が、本人役で出演しています。
このリアルさが作品の肝といえるでしょう。
アンソニー役にはアンソニー・サドラー。
スペンサー役にはスペンサー・ストーン。アレク役はアレク・スカラトス。
脇を固めるキャストには、スペンサーの母親ジョイスをジュディ・グリア、アレクの母親ハイディをジェナ・フィッシャーが演じています。
他にもトーマス・レノンが校長のマイケル・エイカース役で登場し、テロリストのアイユーブ役にはレイ・コラサーニがキャスティングされています。
実話を映画化する意味と演出の妙
この作品を観て最も驚いたのは、何といってもリアルさでした。
よくある「実話をもとにした映画」とは異なり、登場人物が全員プロの俳優ではないという点が大きな違いです。
観ていて「この表情、自然すぎる」と思ったシーンがいくつもありました。
たとえば、アムステルダムの夜を満喫しているシーンや、列車に乗るまでの旅行風景などは、ドキュメンタリーと見まがうほどのナチュラルさ。
セリフというよりも会話に近いテンポ感で進んでいきます。
一方で、テロ事件発生時の空気の張り詰め方は凄まじく、観ている側の心拍数まで上がってしまうほど。
クリント・イーストウッド監督の手腕が際立っていたのは、日常から非日常への切り替えを、ほんの一瞬の「間」で表現していたことです。
カット割りも少なく、長回しを多用していたことで、緊張感が一層増していました。
映画「15時17分、パリ行き」あらすじ・ネタバレ
2015年8月21日。
オランダ・アムステルダムからフランス・パリへ向かうタリス列車が静かに出発します。
この列車には、アンソニー・サドラー、スペンサー・ストーン、アレク・スカラトスという3人のアメリカ人青年が乗っていました。
3人はカリフォルニア州で生まれ育った幼なじみ。
しばらく会っていなかったものの、久しぶりに再会して、ヨーロッパ旅行を楽しんでいる最中でした。
旅行の行き先は気まぐれ。
自由なノリで「じゃあ次はパリに行ってみようか」と決まったのが、この列車に乗るきっかけだったのです。
その流れの自然さが、後に起こる事件とのギャップをより一層引き立たせているように感じました。
幼少期の悩みと成長の日々
物語はここで、3人の少年時代に遡ります。
場所はカリフォルニア州サクラメント。スペンサー・ストーンとアレク・スカラトスは共に片親家庭で育てられていました。
母親たちは公立校で問題児扱いされている息子たちを心配し、キリスト教系の私立校へ転校させます。
そこでもスペンサーとアレクはなかなか馴染めず、日々教師に呼び出されてばかり。
そんなある日、公立校から転入してきたアンソニー・サドラーと出会い、3人はすぐに仲良くなりました。
スペンサーはいたずらを繰り返しながらも、ある時から「自分は何のために生まれてきたのか」を考えるようになります。
「僕を平和の道具にしてください」と神に祈るシーンは、この作品の中でも印象的でした。
本人が演じているからこそ、言葉の重みが違って伝わってきます。
大人になってからの人生の交差点
高校卒業後、それぞれの道を歩み出します。
アンソニー・サドラーは大学に進学。アレク・スカラトスは軍人としての道を進み、夢を叶えます。
一方で、スペンサー・ストーンは進路に悩み、スムージーショップで働きながら日々を過ごしていました。
しかし、ある日目の前を通る兵士の姿に心が動かされます。
そこからパラレスキュー隊を目指し、空軍に入隊するための準備を始めるのです。
トレーニングや試験に苦戦しながらも、少しずつ自信をつけていく姿には強く心を打たれました。
努力しても報われないこともある。
そんな現実に直面しながらも、スペンサー・ストーンは前を向き続けます。
この過程が丁寧に描かれていたからこそ、後のシーンがより感動的になるのです。
事件発生と3人の勇気ある行動
そして再び、2015年の列車に場面が戻ります。
列車内で静かに読書をしていたスペンサー・ストーンは、ある異変に気づきます。
車内に突如現れたのは、自動小銃を手にしたテロリスト・アイユーブ。
このときスペンサー・ストーンは一瞬の迷いもなく立ち上がり、銃を持った男に飛びかかります。
アレク・スカラトスもすぐに加勢。
アンソニー・サドラーは近くにいた乗客・クリストファー・ノーマンと協力し、テロリストを取り押さえることに成功します。
この場面の緊張感は映画を通して最も高く、心の奥がゾワッとするほどでした。
拳銃が暴発し、乗客のマーク・ムーガリアンが撃たれてしまうシーンも含め、リアルさが際立ちます。
あの瞬間に飛び出せる精神力、誰にでもできることではないと思います。
だからこそ、3人の行動が賞賛されたのも当然でしょう。
事件の後、アンソニー・サドラー、スペンサー・ストーン、アレク・スカラトスはフランスとアメリカ両国から勲章を授与されました。
けれど、本人たちは終始「自分たちは普通の人間」と語り続けています。
その言葉が、とても深く心に刺さりました。
映画「15時17分、パリ行き」感想
正直に言うと、この映画を観るまでは「ちょっと地味そうかも…」なんて思っていました。でも、観終わったあとはなんだか胸の奥がじんわり温かくなるような、不思議な感動に包まれていたんです。
まず驚いたのは、主演の3人が本物の本人たちだということ。アンソニー・サドラーさん、スペンサー・ストーンさん、アレク・スカラトスさんが、実際の自分たちをそのまま演じているというのはかなり珍しいですよね。演技のプロじゃないのに、逆にそれがすごく自然でリアルで、変に作り込まれてないところが逆に良かったです。
日常のシーンがたっぷり描かれていて、「これ、ドキュメンタリーかな?」と思うくらい穏やかな時間が流れていきます。正直、途中までは静かすぎて退屈に感じる人もいるかもしれません。でも、その何気ない日々があったからこそ、列車での緊迫した場面に一気に引き込まれるんですよね。
スペンサーさんが走って飛びかかる場面、息が止まりそうになりました。あの瞬間、何も考えず体が動いたっていうのが伝わってきて、胸がぎゅっとなりました。あれが「ヒーロー」ってことなのかもしれません。特別じゃない人が、特別なことをする。それってすごくカッコいいなって思いました。
あと、もう一つ印象に残ったのは、子ども時代からずっと描かれていた3人の関係性。子どものころはちょっとやんちゃで、先生に怒られたり、親に心配されたり。でも、そのまっすぐさが、大人になっても変わっていない。スペンサーさんが神様に「僕を平和の道具にしてください」って祈るシーンは、本当にグッときました。
派手なアクション映画でもないし、ストーリーに劇的な展開があるわけでもないけれど、「人って、こんなに強くて優しいんだ」って気づかせてくれる作品でした。
観終わったあと、なんだか自分も誰かのために動ける人でありたいなって、素直に思えました。そう思わせてくれた映画『15時17分、パリ行き』、観てよかったって心から思っています。
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まとめ
映画『15時17分、パリ行き』は、2015年に実際に起きた列車内テロ事件を基に、クリント・イーストウッド監督が描いたリアルな実話ドラマです。
主人公3人を演じるのはなんと本人たち。幼少期からの友情や葛藤、そしてヨーロッパ旅行中に直面した命をかけた出来事までが、リアルな視点で丁寧に描かれています。
過剰な演出はなくても、リアリティの中に静かな感動があり、「普通の人でも誰かを救える」という強いメッセージが伝わってきます。
感想としては、素朴であるがゆえに心を打つ映画だと感じました。
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