映画「沈黙 -サイレンス-」は、遠藤周作の小説『沈黙』を原作にした歴史ドラマです。
舞台は17世紀の日本。ポルトガル人宣教師ロドリゴが、厳しいキリシタン弾圧の中で信仰と人命の選択を迫られ、やがて棄教という衝撃的な決断へ追い込まれていきます。
表向きには信仰を捨てたように見えるロドリゴですが、その心の奥には消えない祈りが残っていました。
ここでは物語の結末まで踏み込みながら、ストーリーを分かりやすく解説します。
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映画「沈黙 -サイレンス-」解説



17世紀、日本ではキリシタンへの激しい弾圧が行われていました。
その中で、ポルトガル人宣教師ロドリゴは、師であるフェレイラが棄教したという知らせを受け、日本へ潜入します。
隠れキリシタンたちに寄り添いながら布教を続けるものの、やがて捕らえられ、信徒の命を盾に棄教を迫られることになります。
静かで重厚な映像とともに、信仰とは何か、人を救うとはどういうことかという問いが描かれていきます。
キャスト
- セバスチャン・ロドリゴ:アンドリュー・ガーフィールド
- クリストヴァン・フェレイラ:リーアム・ニーソン
- ガルペ神父:アダム・ドライバー
- キチジロー:窪塚洋介
- 井上筑後守:イッセー尾形
映画「沈黙 -サイレンス-」あらすじ・ネタバレ
物語はポルトガルのイエズス会に届いた一通の知らせから始まります。
尊敬されていた宣教師フェレイラが、日本での過酷な拷問に耐えられず棄教し、日本人女性と共に暮らしているという報告でした。
弟子であるロドリゴとガルペは、この知らせを信じきれず、真相を確かめるため日本への潜入を志願します。
日本への潜入と隠れキリシタンの村
ロドリゴたちはマカオを経て日本へ渡航し、通辞キチジローの案内で長崎外海地区に上陸します。
そこでは迫害を恐れながらも信仰を守る隠れキリシタンたちが、命懸けで司祭の到来を迎え入れていました。
秘跡を受けるため夜ごと集まる村人たちの姿に、ロドリゴは胸を打たれます。
しかし奉行井上筑後守の役人たちが村を摘発し、捕らえられた信徒モキチとイチゾウは磔刑に処されます。
波打ち際で潮に打たれながら数日にわたり絶命していく姿を前に、ロドリゴは祈ることしかできず、神の沈黙に苦しみ始めます。
捕縛と揺らぎ始める信仰
潜伏を続ける中でロドリゴは捕まり、長崎の牢へ送られます。
牢の外からは拷問を受ける信徒の苦痛の声が響き続け、祈っても祈っても沈黙しか返ってきません。
信仰は守られているのか、それとも独りよがりの自己満足なのか。
そんな疑念が心を蝕んでいきます。
フェレイラとの再会
ある日、牢の前に姿を見せたのは、かつての師フェレイラでした。
今は日本の衣服をまとい、棄教した身として生活しています。
フェレイラは告げます。
「日本の土壌は信仰を拒む。根は張らない」
宣教師の努力は理想に過ぎず、多くの命を奪うだけだと。
そして、自身も穴吊りの拷問の末に信仰を捨てたことを語ります。
尊敬してきた人物の言葉に、ロドリゴの心は大きく揺れます。
他者の命を人質にした揺さぶり
井上筑後守は、ロドリゴ本人を責め立てるのではなく、他の信徒を穴吊りの刑に処します。
逆さ吊りにした状態でこめかみに穴を開け、血が少しずつ流れるよう細工された刑。
死はすぐに訪れず、苦しみだけが長く続く拷問です。
要求は一つだけ。
「棄教すれば助ける」
信仰を守れば命が失われる。
棄教すれば救える。
この残酷な選択が突きつけられます。
踏絵の瞬間
踏絵の前に立たされたロドリゴは、激しい葛藤に襲われます。
殉教は美しい理想かもしれない。
しかしその裏で苦しむ人間がいる。
沈黙していたキリストの声が、心の奥で静かに響きます。
「踏め。踏まれるために私は生まれてきた」
その言葉に導かれ、ロドリゴは踏絵を踏みます。
信仰を裏切る行為として見える一方で、命を救うための選択でした。
棄教後の人生と最期
棄教したロドリゴは、日本名「岡田三右衛門」となり、日本人女性と結婚し、「切支丹改め」として働くようになります。
かつて守ろうとした信徒を取り締まる側。
外から見える姿は、完全な棄教者でした。
しかし死後、火葬される棺の中から、小さな袋が見つかります。
袋の中には密かに大切にしてきた十字架。
声には出さず、形にも残さず、それでも失われなかった信仰
ロドリゴは沈黙の中で、最後まで祈りを抱いたまま生涯を終えました。
映画「沈黙 -サイレンス-」感想
映画「沈黙 -サイレンス-」を観終わったあと、しばらく言葉が出ませんでした。重たいとか難しいとか、そういう言葉ではまとめきれない感覚で、胸の奥に静かに沈んでいく映画でした。
まず感じたのは、「信仰って強さだけの話じゃないんだな」ということです。強く信じ続ける姿よりも、迷ったり弱さに揺れたりする姿のほうがたくさん映し出されていて、人としてのリアルさが胸に刺さりました。立派な人物の物語というより、「迷う人間の物語」に見えたんです。
映像もすごく静かで、音も少なくて、でもその静けさが逆に痛い。海の波の音とか、風の音とか、その中に人の命が淡々と失われていく場面が続いていきます。派手な演出が無いからこそ、自分の心の中に直接響いてくる感じがしました。
特に印象に残ったのは、踏絵の場面です。正しいとか、間違っているとか、簡単に言えない状況の中で、「命を救うために信仰を捨てる」という選択を迫られる。あの瞬間を見ていて、自分だったらどうするだろうと考えずにはいられませんでした。答えは出ないまま、ただ胸だけが重くなるんですよね。
それから、キチジローの存在も印象的でした。弱く、揺れ続ける人間。理想の信者とは程遠い存在なのに、どこかすごく身近に感じてしまいました。立派な強さよりも、人の弱さのほうが真実味を帯びて見えた気がします。
ラストの十字架のシーンも静かで、美しくて、でも苦くて…。表向きは棄教していても、心の奥には消えないものがある。そのことが分かった瞬間、泣くほどではないのに、胸がぎゅっと締め付けられました。
観るのに覚悟がいる映画ですが、観てよかったと思っています。
「正しさって何だろう」
「救いって何だろう」
そんな問いがふわっと残って、数日たっても消えません。
派手でも爽快でもないのに、静かに心を支配してくる、不思議な力を持った作品でした。
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まとめ
映画「沈黙 -サイレンス-」は、17世紀の日本で行われたキリシタン弾圧を背景に、宣教師ロドリゴの葛藤と選択を描いた作品です。
信仰を守ることと、人の命を救うこと。その間で揺れ続ける姿は、美しい理想だけでは語れない人間らしさに満ちています。
表向きには棄教しても、胸の奥に残り続けた祈り。
静かで重厚な物語だからこそ、観る人の心に長く余韻を残します。
宗教作品としてだけでなく、「生き方」を問いかける深い映画でした。
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