1977年公開の映画「八つ墓村」は、横溝正史原作の金田一耕助シリーズの中でも特に重厚で陰鬱な空気をまとった一本です。
戦国時代の落武者伝説、28年前の大量殺人事件、そして現在起こる連続毒殺事件が絡み合い、観る者をじわじわと追い詰めます。
この記事では、映画「八つ墓村(1977)」のあらすじと結末までのネタバレ、実際に観た感想をまとめています。
あわせて、現在どこで視聴できるのか、配信サービスの情報も分かりやすく紹介します。
初めて観る人にも、久しぶりに観直したい人にも役立つ内容です。
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映画「丑三つの村」あらすじ・ネタバレ!感想や無料視聴の方法も紹介>>
映画「八つ墓村(1977)」解説



- 作品名:八つ墓村
- 製作年:1977年
- 上映時間:151分
- ジャンル:ミステリー
- 監督:野村芳太郎
- 原作:横溝正史
- 製作国:日本
1977年公開の『八つ墓村』は、横溝正史の同名小説を映画化した作品です。
監督は野村芳太郎。
重厚な人間ドラマと土着的な恐怖を融合させた金田一シリーズ屈指の異色作として知られています。
物語は、戦国時代の落武者惨殺事件に端を発する“祟り”の伝説と、28年前の大量殺人事件、そして現在進行形の連続毒殺事件が絡み合う構造になっています。
洞窟、鍾乳洞、ミイラ、財産争いといった不穏な要素が重なり、濃密なサスペンスを生み出しています。
キャスト
・寺田辰弥(演:萩原健一)
東京で空港の航空誘導員として働く青年。
幼少期に母を亡くし、自身の出生について何も知らずに育ちます。
ある日、岡山の八つ墓村にある多治見家の後継者として呼び寄せられ、連続殺人事件の渦中に巻き込まれていきます。
・金田一耕助(演:渥美清)
麦わら帽子が印象的な私立探偵。
毒殺事件の調査のため村を訪れ、血縁関係や過去の事件を丹念に洗い直し、事件の核心に迫ります。
・森美也子(演:小川眞由美)
多治見家と縁戚関係にある未亡人。
辰弥を村へ導く存在であり、物語の鍵を握る重要人物です。
・多治見久弥/多治見要蔵(演:山﨑努)
久弥は辰弥の腹違いの兄で病床に伏す当主。
要蔵は28年前に村人32人を殺害したとされる人物。
物語の過去と現在をつなぐ存在です。
そのほか、山本陽子、市原悦子、山口仁奈子、中野良子、加藤嘉ら実力派俳優陣が重厚な人間関係を演じています。
映画「八つ墓村(1977)」あらすじ・ネタバレ
物語は永禄九年、尼子の武将とその仲間8人が村へ落ち延びる場面から始まります。
村人たちは最初こそ受け入れますが、毛利側からの褒賞に目がくらみ、8人をだまし討ちにして惨殺します。
その後、首謀者の庄左衛門が突然発狂し、村人を斬り殺した末に自害します。
村人たちは落武者の祟りを恐れ、8人の霊を祀る祠を建てます。
こうして村は八つ墓村と呼ばれるようになりました。
辰弥の帰郷と祖父の毒殺
時代は現代。東京で働く寺田辰弥は、自分が尋ね人になっていることを知ります。
大阪で祖父と名乗る井川丑松に会いますが、丑松は直後に激しく苦しみ死亡します。
死因は硝酸ストリキニーネによる毒殺でした。
辰弥は森美也子に案内され、岡山の八つ墓村へ向かいます。
そこで自分が多治見家の相続人であることを知らされます。
現当主の久弥は重病で寝たきりでした。
28年前の多治見要蔵大量殺人事件
村では28年前に恐ろしい事件が起きていました。
多治見要蔵は妻がいながら井川鶴子を妾にし、蔵に監禁します。
やがて鶴子は幼い辰弥を連れて失踪します。
鶴子がいなくなった後、要蔵は突如発狂し、日本刀と猟銃で村人32人を次々と惨殺します。
その後、要蔵は姿を消しました。
この事件は祟りと結びつけられ、村に深い恐怖を残しました。
連続毒殺と疑惑の渦
辰弥が村に到着して間もなく、兄の久弥が突然吐血して死亡します。
丑松と同じ毒による殺害でした。
さらに小学校校長の工藤、祈祷師の尼が次々と毒殺されます。
村人たちは祟りを信じ、辰弥が災厄を持ち込んだと疑い始めます。
双子の伯母の一人、小梅と久野医師も鍾乳洞内で遺体となって発見されます。
被害者は全員毒殺でした。
鍾乳洞と出生の秘密
辰弥は屋敷の離れから続く鍾乳洞の存在を知ります。
洞窟の奥には鎧武者姿の多治見要蔵のミイラが安置されていました。
金田一の調査により、辰弥は要蔵の実子ではないことが判明します。
辰弥の出生には別の秘密があり、要蔵は実の父ではありませんでした。
春代の死と犯人の手がかり
村人が暴徒化する中、金田一は辰弥を洞窟に隠します。
そこへ異母姉の春代が心配してやって来ますが、何者かに襲われます。
春代は瀕死の状態で、犯人の指を噛んだと辰弥に伝え、息を引き取ります。
これが重要な手がかりとなります。
真犯人・森美也子の動機
金田一はついに真相を解明します。犯人は森美也子でした。
美也子は多治見家の財産を狙い、祟りに見せかけて相続人や関係者を毒殺していたのです。
財産を独占するため、計画的に犯行を重ねていました。
洞窟での対決と最期
洞窟の奥「竜の顎」で、美也子は辰弥に愛を告白します。
辰弥も一度は心を通わせますが、春代が噛んだという傷が美也子の指にあることに気づきます。
辰弥が真実を悟ると、美也子は本性を現し殺そうと襲いかかります。
その瞬間、洞窟内で落盤が起こります。
美也子は崩れ落ちた岩の下敷きとなり死亡します。
大量のコウモリが洞窟から飛び立ち、多治見家は炎に包まれます。
ラストシーン
すべてが終わった後、辰弥は燃え上がる多治見家を峠から見つめます。
祟りの伝説の裏にあったのは、人間の欲望と財産争いでした。
炎に包まれた屋敷を背に、辰弥は呆然と立ち尽くします。
八つ墓村の因縁は終わりを迎えますが、失われた命と崩壊した家系だけが残されました。
映画「八つ墓村(1977)」感想
映画「八つ墓村(1977)」を観て、まず感じたのは、とにかく空気が重いということでした。ミステリー映画なのに、怖さより先に「村の息苦しさ」が伝わってきます。画面の色味も暗く、登場人物の表情も硬い。観ている側までじわじわ追い詰められる感覚がありました。
寺田辰弥という主人公は、強いヒーローではありません。どこか頼りなくて、自分の出自も分からず、流されるように村に入っていく。その弱さが逆にリアルでした。自分だったらどうするだろうと何度も考えました。あの村の中で冷静でいられる自信は正直ありません。
そして、多治見要蔵の過去の大量殺人の場面は本当に衝撃的でした。派手な演出というより、静かに狂っていく感じが怖い。日本刀を持って村を歩く姿は、ただの殺人犯というより、村の歴史そのものが暴れているように見えました。
連続毒殺が続く展開も、ド派手なサスペンスというより、じわじわと首を締められるような怖さがあります。誰が味方で、誰が敵なのか分からない。祟りという言葉が飛び交うけれど、結局は人間の欲が原因だと分かっていく過程が一番ゾッとしました。
森美也子が真犯人だと分かった瞬間は、驚きよりも切なさが強かったです。愛情と執着と財産欲が混ざり合って壊れていく姿が、単純な悪役では終わらない重みを持っていました。洞窟での対決シーンは、暗闇の中で感情がむき出しになっていて、観ていて息が詰まりました。
ラストで燃え上がる多治見家を見つめる辰弥の姿は、勝利でも解決でもありません。すべてが崩れたあとに立ち尽くすしかない。あの終わり方が、この映画の後味を決定づけていると思います。
正直に言うと、軽い気持ちで楽しめる映画ではありません。長いし、暗いし、救いも少ないです。でも観終わったあと、強く記憶に残ります。怖いというより、人間の業の深さを見せつけられた気分でした。
明るいミステリーを期待すると重すぎるかもしれません。でも、濃い作品をじっくり観たい人には強く刺さる一本だと思います。
映画「八つ墓村(1977)」どこで見れる?配信サービスも紹介
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1977年版の「八つ墓村」は旧作にあたるため、テレビ放送は不定期で、基本的にはU-NEXTでの視聴が中心になります。
ここでは「無料で観る方法」に絞って説明します。
無料トライアルを利用する
一番現実的なのは、動画配信サービスの無料トライアル期間を利用する方法です。
多くの配信サービスでは、初回登録者向けに一定期間の無料体験が用意されています。
その期間中に「八つ墓村(1977)」が配信されていれば、追加料金なしで視聴できます。
手順はシンプルです。
- まず配信サービスに新規登録します。
- 支払い方法を登録します。
- 作品ページから再生します。
そして無料期間内に解約すれば料金は発生しません。
ただし、無料期間の有無や日数は変更されることがあります。登録前に必ず最新情報を確認してください。
ポイント付与を活用する
サービスによっては、無料登録時にポイントが付与されることがあります。
そのポイントを使えば、レンタル作品でも実質無料で視聴できる場合があります。
配信形態が「見放題」ではなく「レンタル」になっている場合は、この方法が有効です。
地上波・BSの放送をチェックする
不定期ですが、地上波やBSで放送される可能性もあります。
特に特集企画や金田一シリーズの特番などが組まれる場合に放送されることがあります。
録画しておけば完全無料で視聴できます。ただし放送は非常に不定期なので、確実な方法とは言えません。
違法サイトは利用しない
無料という言葉で検索すると、違法アップロードサイトが表示されることがあります。
これらのサイトは画質が悪いだけでなく、ウイルス感染や個人情報流出のリスクがあります。
さらに著作権法違反になる可能性もあります。
安全に視聴したいなら、正規配信サービスかテレビ放送を利用するのが確実です。
まとめ
映画「八つ墓村(1977)」は、祟りという言葉の裏にある人間の欲望と執念を描いた重厚なミステリーです。
鍾乳洞のシーンや要蔵の大量殺人場面は強烈な印象を残し、単なる推理映画にとどまらない深みがあります。
あらすじを知ってから観ても、実際の映像と役者の演技には圧倒されます。
閉ざされた村の空気感や、登場人物同士の緊張関係は今観ても色あせません。
現在は動画配信サービスを中心に視聴が可能です。
無料トライアルやポイント制度を活用すれば、お得に観られる場合もあります。
安全な正規サービスを利用して、じっくりと作品世界に浸ってみてください。
重くて長い作品ですが、その分だけ強く心に残ります。
日本ミステリー映画の代表作として、一度は観ておきたい一本です。
実話をもとにした映画は、事件の背景や当時の社会状況まで知ることができる点が大きな魅力です。
最近公開された作品から過去の名作まで、日本で実際に起きた事件を描いた映画をまとめて紹介しています。


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